Quantcast
Channel: 読書日和
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1166

確かな目を 年金、株価、円、報道

$
0
0
どうもかなり恣意的な報道が行われているようなので、最近の政治経済の状況を書いてみます。
まず「年金の運用に失敗して大損害」とのことなので、次の図を見てみましょう。


これは年度ごとの年金運用における収益状況を表しています。
これを見ると分かるように、直近の収益状況は民主党政権時代より20兆円は高い位置にいます。
それだけ運用によって年金資産を増やしているということです。
一時的に損害が出たからといってそこだけを見て「運用失敗だ、もう駄目だ」となるのは間違いです。

次に株価ですが、現在は中国経済の崩壊による世界的な株価下落により、一番高くなった値段(約20000円)より下がっています。
ここ数日は15000~16000円くらいでの推移となっており、民主党はこれを批判しています。
ちなみに民主党政権時代は、まるで有効的な経済政策を打てなかったため、株価は8000円台での推移となりました。
次の表の一番下に民主党政権時代末期の株価が載っています。



8665円と、民主党が批判している現在の株価より遥かに低い値でした。
この当時はリーマンショック後の混乱も終わり、世界の経済は上昇気流にありました。
世界各国がどんどん経済を良くしていく中で、日本だけが取り残されて低迷し続けることになりました。
これは当時の民主党政権が何も有効な経済政策を打てなかったのが原因です。
世界的に不況なら日本が不況になるのもまだ分かるのですが、世界的に好景気なのに日本だけその流れに乗れず一人負けの状態だったのは酷いです。
自分達の無策無能を棚に上げ、よく「株価が下がった、アベノミクス失敗だ」などと批判できるものだと思います。
そしてこの表を見ると分かるように、日本経済は民主党政権時代から大幅に改善されています。

円は現在、一番円安になった時よりも円高方向(113~114円くらい)に振れています。
民主党はこれも「円高だ」と批判しています。
ちなみに民主党政権時代は80円台という極度の円高での推移となり、一時は75円台という凄まじい円高になっていました。
民主党政権下で日本経済は壊滅状態に追い詰められていました。
この自分達の政権時代の極度の円高を棚に上げなぜ「円高だ」と批判できるのかすごく疑問です。

株価と円相場について、テレビと新聞のマスコミ報道について印象的なものがあります。
まず株値が上がると「上がっても庶民の暮らしに影響はない」と悲観的なことを言います。
次に株価が下がると「株価下落。庶民の暮らしに打撃」と不安を煽ります。
ここに矛盾があります。
「上がっても庶民の暮らしに影響はない」と言うのであれば、下がっても庶民の暮らしに影響はないということになります。
ところが下がった時は「庶民の暮らしに打撃」と言っていて、仮にも報道に携わる人達なのに論理の整合性が取れていません。
ここから見えるのは、株価が上がっても下がってもとにかく自民党(安倍晋三首相)の批判につなげたいという浅ましい考えです。
その浅ましい考えが「株価が上がっても卑屈なことを言い評価しようとせず、下がれば大喜びでアベノミクス失敗を煽る」という現在の報道姿勢になっているのだと思います。
テレビと新聞が率先して国民が卑屈になるように報道しているのはあまりに酷いです。
私は一国民として株価は上がってくれたほうが嬉しいですし、下がった時は残念に思います。
この「嬉しい」の部分を徹底して卑屈になるようにしているのが現在のテレビ新聞のマスコミ報道です。

円については、円高に振れると「急激な円高で企業に打撃。日本はもう駄目です」というようなことを言います。
そして円安に振れると「急激な円安で企業に打撃。日本はもう駄目です」というようなことを言います。
円高に振れても円安に振れても悲観的なことを言います。
そして株価の時と同じく、自民党(安倍晋三首相)の批判に持っていく特徴があります。
これも「円が上がろうが下がろうがとにかく自民党(安倍晋三首相)の批判につなげたい」という浅ましい考えが見て取れます。

民主党とテレビ新聞のマスコミに共通しているのは、「何でも良いから手段を選ばずとにかく批判」に走っている点です。
民主党が国会で何でも良いからとにかく批判し、テレビ新聞のマスコミが大喜びでそれを報道するという展開を最近よく見かけます。
この手法は2009年の政権交代の時にも使われていました。
あの時は多くの国民がまんまと騙されてしまい民主党政権を誕生させ、その結果この記事に書いたように経済は壊滅状態に追い詰められました。
ほかにも、「外交」も目も当てられないくらいに壊滅していました。
あの政権交代から6年半が経ち、再びまともな政治になってからは3年2ヶ月が経ちました。
失敗から学び、再び同じ失敗をしないためにも、報道に対する「確かな目」を持つべきだと思います。
猛烈に偏向した報道(偏向報道と言います)になっているのは認識しておいたほうが良いと思います。
民主党は自分達のことを棚に上げて批判に明け暮れるだけでまともな政策論議は全然できておらず、これを見抜ける国民であってほしいです。

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1166

Trending Articles