女性の得意な並列処理

女性の場合、男性に比べて「並列処理」が得意な人が多いと聞きます。
並列処理とは友達と話しながら同時に勉強をしたり、裁縫をしながら夫や子供の話を聞いたりと、複数のことを同時に行うことです。
男性はこの並列処理には向かないらしく、一つずつやるほうが得意な人が多いようです。
私も並列処理は苦手で一つずつやるほうが得意です。

カフェで驚くべき光景を見たことがあります。
大学生と思われる女性二人組が隣の席にいて、恋愛関係や大学の人間関係などの愚痴を言っていました。
その際、二人とも参考書を広げて勉強をしながらそういった話をしていました。
そのタイミングで聞き役になっていたほうを見ると、基本は「うん、うん」とうなずきつつ、それだけではなく適度に意見も入れていて、どうやら話の内容は頭に入って来ているようでした。
それでいて手元を見ると、参考書を見ながらノートにすらすらと何か書いていました。

恋愛関係や大学の人間関係の話が頭に入って来ているあの状況でなぜすらすらと手を動かせるのだろうと思いました。
私の場合は気が散ってしまって勉強を進めることはできないと思います。
おそらく勉強するのを一旦やめて友達の話を聞く態勢に入ると思います。
ところがこの女性達は「恋愛関係や大学の人間関係の話をすること」と「参考書を広げて勉強をすること」という全く違うことを同時に成立させていて、これをごく自然にできるのが女性の強みなのだと思います。

この力があると子供の話し相手をしながら別のこともできるので、子育てに向いた能力として長い年月をかけて発達させてきた能力なのかも知れないとも思いました。
男性が育児に参加するのも大いに良いと思いますが、能力的には明らかに女性のほうが優れている気がします。
並列処理の力、無い物ねだりをしても仕方がないので、私は自身の型である「一つずつやる」で身の回りのことに取り組んでいこうと思います。